教育理念
病院および看護部の理念に基づき、専門職として高い倫理観を持ち、自律した看護師を育成する。
教育目標
- 専門職としての知識・技術・態度を習得し、看護実践能力を向上できる。
- その人らしさを尊重し、高い倫理観に基づいた対応ができる。
- 自律してキャリア開発ができるよう日々自己研鑽をすることができる。

クリニカルラダーシステムにおける段階
段階 | 行動(実践)のイメージ |
---|---|
新人(1年目) | - |
新人(2年目) | 基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を実践する |
ラダーⅠ | 標準的な看護計画に基づき自立して看護を実践する(3年以上) |
ラダーⅡ | ケアの受け手に合う個別的な看護を実践する(4年以上) |
ラダーⅢ | 幅広い視野で予測的判断をもち看護を実践する |
ラダーⅣ | 複雑な状況において、ケアの受け手にとっての最適な手段を選択し、QOLを高めるための看護を実践する |
入職時オリエンテーション
『全職種対象研修』 3.5日間
- 病院理念と方針
- 医療関係法規
- 就業規則
- 個人情報保護
- 各部門の紹介:院内ラウンド
- 医療安全対策
- 感染予防策:講義と演習
- 災害訓練:講義と演習
- 心肺蘇生(BLS):講義と演習
- 接遇:関連病院共催
『看護職対象研修』 3日間
- 看護部の理念・組織・看護倫理・看護業務基準
- 新人教育体制
- 脳卒中・認知症患者の看護
- 看護記録と電子カルテ操作
「看護技術」講義と演習
- バイタルサイン
- 注射器の取り扱い
- 採血
- 皮下・筋肉・皮内注射
- 持続点滴の管理
- 酸素療法
- おむつの正しい装着方法
- 移乗・ポジショニング
- 清潔操作

年間の新人教育研修
5月 | プリセプティ研修①(情報交換) |
6月 | 重症度、医療・看護必要度 |
7月 | 報告・連絡・相談 |
8月 | 担当看護師の役割、患者体験 |
9月 | プリセプティ研修②(情報交換) |
10月 | 地域連携パス・サマリーの書き方 |
11月 | 多重課題 |
12月 | 看護職の倫理 |
1月 | 急変時の対応:発見・報告 |
2月 | 急変時の対応:救急処置 |
3月 | プリセプティ研修③、リーダーシップ |
※当院の新人教育は2年間かけて支援しています。
夜勤に入る時期も看護技術の習得状況により異なります。
全職種の新人対象のアドバンス研修:
9月の毎週金曜日(心電図以外の講師は医師)
- 心電図
- 脳卒中
- 機能外科手術
- 血管内治療
- 脊椎疾患
- 脳卒中合併症
e-ラーニングによる自己学習
ジェネラリストのためのS-QUE・クリニカルラダー別研修を導入しています。院内でも自宅でも、どこでもパソコン、タブレット、スマホで学べます。技術の進歩とともに目まぐるしく変化する医療と看護に対応できるように技術映像、講義等が最新情報に更新されています。

看護手順・技術は動画でサポート
いつでも配属部署のタブレットや自分のスマホで動画を見て確認できます。
新人教育体制
- プリセプターシップで教育を行っています。プリセプターシップとは、新人看護師が職場に適応し、職業人としての自立を支援する制度です。『先輩看護師(プリセプター)』が『新人看護師(プリセプティ)』に対し、マンツーマンで技術面の指導教育を行う新人教育体制です。
- プリセプターだけでなく、部署の看護職全員が新人を見守り、幾重ものサポート体制を構築しています。
- 各部署の師長・副師長・主任は、『教育担当者』です。教育方針に基づき、各部署で実施される勉強会の企画・運営を中心となって行い、プリセプターへのアドバイスや指導、新人看護師への指導・評価を行います。
- 教育担当の副看護部長は、『教育責任者』です。看護部門の教育方針に基づき、プリセプター・新人看護師の研修プログラムの企画・運営に対する指導・アドバイスを行います。各部署の教育担当者と連携を図りながら教育担当者の支援を行い、全体を把握しています。
- 新人看護師が看護の素晴らしさを実感したり、看護に対する誇りが持てるように、プリセプターや教育担当者がロールモデルとして、新人看護師に示しています。
- プリセプターや教育担当者は、新人看護師のメンタル面のサポートもします。院内全体でもメンタルサポート体制があります。
