2022年4月より看護部長に就任しました田中節子です。どうぞよろしくお願いいたします。
私は、浅ノ川総合病院から異動して参りました。看護師のスタートは、金沢医科大学病院の脳神経外科病棟です。山本院長とは、医科大時代に一緒に働かせていただきました。脊椎センター長の飯田Drと同期入社です。8年間勤務した後にイタリアで5ヶ月間を過ごし、趣味の世界を楽しみました。帰国後に浅ノ川総合病院に就職して手術部に配属となり、師長をへて教育担当の副看護部長になりました。
1996年に日本看護協会は創立50周年を迎え、当時皇后様であられた上皇后美智子様からおことばを賜っています。私は、ようやく手術部の業務になれ、でも目の前の仕事でいっぱいになり苦しくなっていた時でした。おことばを知り、霧が晴れたように感じました。何のために看護の仕事をしているのかを見つめ直して、自分を立て直すきっかけになりました。
私たち看護師が看護をしているのは、生身の人間です。プログラムされている訳ではないので、イレギュラーな事がたびたび発生します。看護の理論は様々ありますが、これをやっておけば大丈夫というオールマイティなモノはありません。困って迷う事は当たり前にあります。そこで踏みとどまり、冷静に何が起きているのか、どう対処すればいいのかを真剣に一生懸命考える力がとても大切です。そのため、土台になる知識を深める学習をずっと続けて自分自身を支える必要があると考えています。医療情勢は変化しています。昔と同じやり方は通用しません。「変えていかなければならないこと」と「変えてはいけないこと」を見極めて、考えた看護をする集団を育てていきたいと思っています。また、何かあっても立ち直れる力であるレジリエンスを鍛えて、しなやかな看護部門になりたいと思っています。
医療は、常にチームで仕事をしています。多くの職種が患者さんやご家族を支えています。コロナ禍の中では今までになく制限が多くなっています。コミュニケーションを大切に医療チームとしての対応を行い、当院の理念である「私たちは脳神経外科医療の専門家として十分な医療を提供し社会に貢献します。」を進められるように努力していきます。